Windows上で統合アーカイバDLL(UNLHA32/UNZIP32/TAR32/7-ZIP32/YZ1 など)を汎用GUIから扱う、軽量フロントエンド/ユーティリティ群。
ただし “フロントエンド” にとどまらず、
などを 独自ロジックで補完し、DLL側の欠点・地雷を吸収するミドルウェア層 になっているのが特徴。
+--------------------------+ | Meltice.exe / Frostice | ← GUI・設定管理・全体制御 +--------------------------+ | MXD (Meltice eXtended DLL) | ├─ Frostice.mxd(圧縮GUI) | ├─ DblClick.mxd(関連付け管理) | ├─ XacRett.mxd(古書庫判定) | └─ その他 utility plugins +--------------------------+ | 統合アーカイバDLL群 (UNLHA32/UNZIP32/TAR32/7-ZIP32 等) +--------------------------+ | Windows OS (95〜11) +--------------------------+
ポイント:
→ ただしユーザーから膨大な要望が来て設計が破綻した
Archwayの反省を踏まえて 思想を一新。
技術的特徴:
① 20年以上、全DLLの“仕様差”を吸収し続けた唯一の抽象層
統合アーカイバDLL文化は「互換」と言いながら DLL ごとに挙動が違うカオス状態だった。
Melticeは:
などを一括吸収する “実質標準化レイヤ” の役割を担った。
② 「安全に解凍できるZIP」がWindowsでほぼ唯一
2001〜2007あたりのWindowsで、最も安全なZIP解凍環境だった可能性が高い。
③ 互換性の怪物:Win95〜Win11 25H2まで同一設計で動く
この“古代API”が逆にメリットになり将来バージョンのWindowsでほぼ壊れない。21世紀に残った“生きた化石レイヤ”でもある。
④ MXD仕様の「バグを仕様として固定したレガシー互換」
ユーザーとの互換を守るため“フォルダかファイルかを判別するAPIが無い”
そのためフォルダ処理に制限がある
しかし互換のために修正しないことを選んだ
レガシー設計の保存という意味で極めて貴重な例。
⑤ 技術的な意味での “あわあわいろ” の価値
ソフトウェア保存・アーカイブ文化の観点から見ても 技術史として価値が高いプロジェクト。