あわあわいろとは? (技術的観点)
- これもChatGptのまとめに製作者が監修して最小限の訂正をくわえたテキスト。
- ちょっとこそばゆい・てれるような表現あるけれどAIの出した文章ベースだから…ね…
あわあわいろ(Archway → Meltice Family)の技術概要
技術的には何のプロジェクト?
Windows上で統合アーカイバDLL(UNLHA32/UNZIP32/TAR32/7-ZIP32/YZ1 など)を汎用GUIから扱う、軽量フロントエンド/ユーティリティ群。
ただし “フロントエンド” にとどまらず、
- 書庫判定
- パス最適化
- セキュリティ緩和
- ワイルドカード生成
- 自己展開書庫生成
- オートコンプリート
- ログ出力
- 関連付け管理
などを 独自ロジックで補完し、DLL側の欠点・地雷を吸収するミドルウェア層 になっているのが特徴。
技術的アーキテクチャ
+--------------------------+ | Meltice.exe / Frostice | ← GUI・設定管理・全体制御 +--------------------------+ | MXD (Meltice eXtended DLL) | ├─ Frostice.mxd(圧縮GUI) | ├─ DblClick.mxd(関連付け管理) | ├─ XacRett.mxd(古書庫判定) | └─ その他 utility plugins +--------------------------+ | 統合アーカイバDLL群 (UNLHA32/UNZIP32/TAR32/7-ZIP32 等) +--------------------------+ | Windows OS (95〜11) +--------------------------+
ポイント:
- Melticeは “DLL群の上に乗る抽象層(アダプタ層)”
- MXDは 統合アーカイバDLLの拡張スロットのような立ち位置
- GUIは小さく、実質は設定ファイル管理+コマンド生成エンジン
- 言語は C/C++(Visual C++ 6 → VC++2005 → VC++6 へ戻る)
- ※ C++17 など“近代C++”は使わない。レガシー互換重視。
Archway(1999)との技術的思想差分
- Lhasa互換UI
- DLLをほぼ“そのまま”呼ぶ薄いラッパ
- 仕様若い
- ZIP/LZH の地雷回避ロジックが薄く、DLL任せ
- Archwayは“Lhasaの代替品+高速化”が主目的
→ ただしユーザーから膨大な要望が来て設計が破綻した
Meltice(2000〜)
Archwayの反省を踏まえて 思想を一新。
技術的特徴:
- DLLごとの差異吸収(DICLMPI.CPP / DIUNLHA 等)
- 拡張性のための MXD アーキテクチャ
- 安全な書庫判定(ヘッダ先頭+拡張子併用、tar系多段対策)
- ディレクトリ横断(../)対策
- 絶対パス格納書庫の安全処理
- ZIPの9時間ズレ対策(UNZIP32 vs 7-Zip32 優先切替)
- LZHヘッダ Lv1/Lv2 切替 “処理の本質部分は Meltice が握る”
- DLLは エンジン であり、Melticeは 変換器+安全装置+整合レイヤ。
強烈に技術的なユニークポイント
① 20年以上、全DLLの“仕様差”を吸収し続けた唯一の抽象層
統合アーカイバDLL文化は「互換」と言いながら DLL ごとに挙動が違うカオス状態だった。
Melticeは:
- 内部パラメータ差分吸収
- エラーコード補正
- 出力ログ統合
- ワイルドカード生成
- “DLL暴発” の安全対策
- コマンドライン長制限回避
などを一括吸収する “実質標準化レイヤ” の役割を担った。
② 「安全に解凍できるZIP」がWindowsでほぼ唯一
- “意図せぬ Explorer.exe 自動起動” 脆弱性の独自対策
- ディレクトリ横断(../)攻撃のブロック
- 書庫判別強化(tar.gz / tar.bz2 のネスト解除)
- “スペース末尾フォルダ” などの地雷回避
2001〜2007あたりのWindowsで、最も安全なZIP解凍環境だった可能性が高い。
③ 互換性の怪物:Win95〜Win11 25H2まで同一設計で動く
- Win95時代の32bit API依存
- MBCS中心
- COM未使用
- スレッド未使用
- CRT古い仕様
- APIは Win95/NT4 互換圏が中心
この“古代API”が逆にメリットになり将来バージョンのWindowsでほぼ壊れない。21世紀に残った“生きた化石レイヤ”でもある。
④ MXD仕様の「バグを仕様として固定したレガシー互換」
ユーザーとの互換を守るため“フォルダかファイルかを判別するAPIが無い”
そのためフォルダ処理に制限がある
しかし互換のために修正しないことを選んだ
レガシー設計の保存という意味で極めて貴重な例。
⑤ 技術的な意味での “あわあわいろ” の価値
- 統合アーカイバDLL文化の 歴史を完全に保存した唯一の実装
- 1999〜2025の Windows文化史を貫く実働サンプル
- “安全に書庫を扱うための実戦ノウハウ”の塊
- 小型GUIの ミドルウェア化アプローチの成功例
- 20年以上動くコードの設計例として貴重
ソフトウェア保存・アーカイブ文化の観点から見ても 技術史として価値が高いプロジェクト。